小説感想 早見江堂「青薔薇荘殺人事件」
- 作者: 早見江堂
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/11/11
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
"ある難事件"を解決し、安住できる住処を探していた名探偵の兄弟二奈と参たち二人が見つけた激安物件───それは曰く付きアパート青薔薇荘だった。ワケアリの理由は、アパートで起こった怪事件。過去に同じ部屋で、二度も未解決の殺人事件が起きていたのだった・・・。誰がどうやって、そしてなんのために!?本格ミステリを愛する著者が仕組んだ驚愕の結末とは?
ふぁっく。
この一言に尽きる。いくら本格ミステリを愛しているからって
「どーしてッ?どーしてアナタはワタシを愛してくれないのッ?ワタシはこんなにもアナタを愛しているのに〜〜〜ッ!あンた〜〜〜ッ!」
的な一方通行的な愛情を注がれても、その、何だ。困る。サスペンス性皆無、トリックの魅せ方は下手とミステリとしてあまりにも致命的すぎるのはちょいとどころではなく頂けないなぁ。しかも本作「本格ミステリ館焼失」の続編的ポジションであり、そっちを読んでないと意味不明なところが多すぎるし。続編なら続編とちゃんと粗筋に明記しておいてくれよぅ。
だが犯人の動機が割と愉快だったのでとりあえずワシとしては一応許すものなり。キワモノ好きなら読んでもいいと思うけど、まぁスルーしておくが吉かと。