今年読んだ本まとめ



では今日は今年読んだ本(新刊・旧刊全部込み)で「すっごく面白かったよ!」と当方が自信を持ってお勧めできるブツを10作ばかし紹介。


真夜中に捨てられる靴 (ランダムハウス講談社文庫)

真夜中に捨てられる靴 (ランダムハウス講談社文庫)



今年読んだ異色短編ではこれがベスト。マレルの奇妙な奇妙な世界がワシの好みに実にマッチですよ。






ラノベと侮ってたワシが悪かった。すんげぇ巧緻なロジックと奇想で構成された時間SF。それだけでも十分なのに、加えてワシのツボを突きまくるボーイ・ミーツ・ガール要素が最高すぎる。


ジョーカー・ゲーム

ジョーカー・ゲーム



サスペンス要素てんこもりのスパイミステリ。収録作のどれもこれもクオリティー高く、楽しく読めました。


フロスト気質 上 (創元推理文庫 M ウ)

フロスト気質 上 (創元推理文庫 M ウ)



フロスト気質 下 (創元推理文庫 M ウ)

フロスト気質 下 (創元推理文庫 M ウ)



待ちに待たされたフロスト新刊。期待に応える内容で大変満足です。お値段ちょっと高めだけどこの内容なら許せるよ!許しちゃうよ!


幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))

幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))



まだ読んでなかったのかよ!とツッコまれても気にしない。超有名SF、文句なしの大傑作。未読の人は黙って読むがよいよいよい。


神々の山嶺(上) (集英社文庫)

神々の山嶺(上) (集英社文庫)



神々の山嶺(下) (集英社文庫)

神々の山嶺(下) (集英社文庫)



さすが獏せンせ、登場人物の心情をリアルタイムで描写させたら並ぶもの無しだぜ!タイトルどーり神がかった作品。ちなみに獏せンせの入門用としてもお勧めできる逸品でございます。谷口ゴローせンせによる漫画版も面白かったのでそちらもお勧め。ラストが小説と違うのも味わい深いぜ。


山魔の如き嗤うもの (ミステリー・リーグ)

山魔の如き嗤うもの (ミステリー・リーグ)



今年読んだ本格ミステリではベストクラスの作品。オカルト+民俗風味+ドロドロの人間関係というこの要素が辛抱たまらん。


退出ゲーム

退出ゲーム



学園青春ミステリの傑作。四の五の言わずにワシを信じてこれを買え。


完全恋愛

完全恋愛



「山魔の如き嗤うもの」同様、今年読んだ本格ミステリではベストクラスの作品。つーか著者の中の人、もういい年しているのにここに来て代表作となりえる作品を生み出すパワーがまだあったとは・・・。正直、脱帽ものです。「他者にその存在すら知られない罪を完全犯罪と呼ぶ。では他者にその存在さえ知られない恋は完全恋愛と呼ばれるべきか?」という意味を読了後に噛み締めろッ!というか読了後に色々考える余地があって実にステキ。


チャイルド44 上巻 (新潮文庫)

チャイルド44 上巻 (新潮文庫)



チャイルド44 下巻 (新潮文庫)

チャイルド44 下巻 (新潮文庫)



比類なきこのサスペンス。同志スターリン治下のソ連の様子が間近に感じられるナイスなミステリ。ちなみにソ連では発禁だそーで。






・・・というわけで10作ばかしチョイスしてみました。NOBさんが自信を持って誰にでもお勧めできる作品群でございます。いやー今年も面白い本たくさん読んだ読んだ。来年も面白い本にたくさん出逢えるといいなぁ。知らないマニアックな海外作品が刊行、または復刊されないかなぁ。バークリーの短編集とか「Panic Party」は何時になったら出るんだろうなぁ。つーか何処の出版社でもいいからさっさとデレック・スミスの「Come to Paddington Fair」を翻訳権取得して刊行しる!