オフレポのよーな何か
翻訳ミステリー大賞シンジケート主催の福岡読書会に行ってきました。会場が「天神駅から徒歩圏内にあるクイーン・アン様式の古めかしい洋館」と紹介されていたので何じゃそりゃ、と思った方もおられたかと思うのですが、こンな場所です。
当日の参加者は定員の20人(うち3人は事務局側の方で、翻訳家の三角和代さん、駒月雅子さん、ゲストの横山啓明さん)。最初に翻訳者の務台さん、本の担当編集者の方からのメッセージが読み上げられ、それから2時間の予定でスタートしました。しかしさすがに人数が多かったのか自己紹介+感想一巡で終了時間になってしまい、言いたいことがある人は2次会で、という流れに。
以下読書会のメモ。ネタバレ上等なので閉じます。直接この項目を閲覧している方は閉じられてないと思うので注意されたし。
あ、紹介が遅れましたがお題はキャロル・オコンネル「クリスマスに少女は還る」っす。
- 最初はとっつきにくかったけど途中からすごく引きこまれた
- 「帰る」ではなく「還る」の字が当てられているのが興味深い
- 精神科の守秘義務ってどうなのよ
- 子供の帰還、というあたりキリスト教との関連は
- 野球のシーンが印象的
- 「フィールド・オブ・ドリームス」を連想
- 原題の方がよかったよ派
- 邦題の方がよかったよ派
- 長い
- 犯人唐突すぎ
- 「ラスト・チャイルド」と対極的な内容
- アリ・クレイが何度も序盤からサディー死んでると主張しているのが面白い
- アリが「囮の子」であったことを考えるとまた面白い
- オチは「シックス・センス」を連想
- 主要登場人物が色の名前に関連付けされてる
- ルージュ(赤)、サディー(グリーン)、グウェン(ウェールズ語で白)、アリ(粘土色、クレー)
- サディーがグウェンを助けにくるシーンが好き
- 翻訳書にあまり触れてなかったので日本語的に引っかかる点が幾つかあった
- 最初はオチがよくわからなかった
- 綾辻行人「霧越邸殺人事件」をちょっと連想
- 本の帯も大事
- 「愛おしい骨」同様犬がいい味だしてる
- 長い
- デイヴィッド少年は何処に行った
- 男なのにルージュという名には意味があるのか?(双子の妹はスーザンで普通)
- クリスマスカラーに関係が?
- 登場人物による「サディーを語ろう」みたいな話
- 犯人どうでもいい
- 男性には書けない
- 父の不在的な側面もある?
- ミステリも幅が広くなったなぁ
- ウルスラ学園マジ怖い
- 「愛おしい骨」に比べるとちと小説として未熟な点が見受けられる
- サディーは幽霊だよ派
- ちがうよグウェンの妄想だよ派
- グウェン妄想説を取ると、ラストで犯人からサディーが殴られるという描写が説明つかないんじゃないの?
- 幽霊サディーなら、犯人に殴られるというのは消えるためのいいきっかけだったと言えるのではないのか
- キノコ生で食べれるものなの?
いじょ。メモっている範囲で書いてみました。正直、後半は空腹状態でメモる気力がなくなっていたことをここに告白しておきます。(待て)
あと最後に務台さんと横山さんから書籍の提供がありまして、その争奪戦(じゃんけん)で勝利してペレケーノス「夜は終わらない」をいただいてきました。どうもありがとうございます横山先生。
次回も楽しみだぜ