ジョージ・R・R・マーティン「星の光、いまは遠く」(上下)






アメリカSF界の巨匠、伝説の第一長篇、ついに刊行!


あまりに遠大な公転軌道を有するため、あたかも銀河を彷徨っているかに見える辺境惑星ワーローンに、ひとりの男が降り立った。ダーク・トラリアンは、かつての恋人グウェン・デルヴァノから送られた〈囁きの宝石〉に呼ばれ、この惑星にやって来たのだった。再会を喜ぶダークだったが、グウェンは思いもよらない事実を彼に告げる。自分はもはや自分だけのものではないのだと…。エキゾチックな異星で展開される冒険SF。



マーティンの長編1作目。というわけで今のマーティンのようなクオリティーを求めるとちと困惑することになり申す。上巻は延々舞台とか設定の説明が続き、正直この辺あまり面白く思えませンでした。設定好きとかなら楽しく読めるかもですけど・・・。逆に下巻は動きが激しく、こっちは今のマーティンに繋がるようなところもあって楽しく読めたのですが。やはりマーティンは友情を書かせると読ませるな。ラストシーンとかグッと来過ぎて泣けるぜ。主役の成長物語としてもかなり読ませるし。序盤のへっぽこっぷりが嘘みたいだぜ・・・


下巻に突入するまで我慢できるかが鍵かな。そこまで到達すればあとはサクサク読めるけど。