石崎幸二「第四の男」



第四の男 (講談社ノベルス)

第四の男 (講談社ノベルス)


お嬢様学校・櫻藍女子学院の生徒が、見知らぬ車に乗せられ拉致される! が、彼女は途中で隙を見て逃げ出し無事保護された。その生徒の名は星山玲奈、大手食品メーカー会長の孫で、実母は十数年前に殺害されていた……。後日、警視総監宛に玲奈を攫ったという犯人グループより「別の女子高生を誘拐した……」との脅迫状が届く! 絡み合う3つの事件! その真相とは!?



いや、これ、結構凝った作りだと思うぞ。


こちらも安定のボンクラっぷり。1章の展開とかいつもの石崎幸二で笑うしかねぇ。そして2章からのスピード感が半端ない。(これもいつものこと) 冒頭の意味ありげなエピソードを始め、複数の要素を上手くミックスし、最終的に強引にまとめあげるこの手腕は評価されてしかるべきだと思う。いやーほンと初期のころに比べると段違いに上手くなったなこの人。


・・・東川篤哉氏がブレイクしたのだから、石崎幸二氏もワンチャンでブレイクあるで!(ぐるぐる目