エリック・マコーマック「隠し部屋を査察して」



隠し部屋を査察して (創元推理文庫)

隠し部屋を査察して (創元推理文庫)


7月7日、日曜日の朝。カナダのある町に突然、幅100メートル、深さ30メートルの溝が出現、時速1600キロで西に向かいだした。触れるものすべてを消滅させながら…。世界じゅうを混乱に陥れる怪現象を淡々と描く「刈り跡」、不可解な死の真相を迷宮に追う警部「窓辺のエックハート」、全体主義国家のもと、想像力の罪を犯し幽閉された人々をめぐる表題作など、奇想きらめく20の物語を収録。



おおう、これは実に好みだ。


奇妙極まりない異色なお話ばかりの短篇集。ストレートな話があまりなく、奇想溢れるかつ幻想的なお話が多いので読み手を選ぶやもしれませぬが、ワシ的には実にツボをつかれる話ばかり。性愛というかエロティックというかそーゆーネタが多めなのが気になったけど、これがマコーマックの作風なのかしらね(いや面白いけど) それが頂点に達している「庭園列車」とかもう笑うしかねぇ内容であった。バカじゃねーの?(注:褒めてます


ヘンテコな話をお求めの方は是非に。