詠坂雄二「電気人間の虞」



電氣人?の虞

電氣人?の虞


電気人間なんて、いない。
そう言って、彼女は死んだ。


マイナーでローカルな実話怪談をめぐって、連続する不審死。…たぶん、動機は、強烈な孤独。よく見ろよ。世界がゆがんでるぜ。大胆不敵の長編ミステリー!



ゴッド。いわゆる神。


来た!久々に脳天直撃クラスの作品が来ましたよ!誤解を恐れずネタバレも恐れずにここはひとつ声高らかに主張せねばなりますまい、これは良きバカミスであると!これですよ!こーゆーキワモノがあるからミステリは堪らぬのですよ!つーか読了して数時間ほど思い出し笑いをしていたワシは傍から見たら大変キモい存在であったろーが自宅だったので何ら問題ないノープロブレムだ。いやー詠坂雄二パネェな。「リロ・グラ・シスタ」から比べたら遥かな高みに登ってきたな。(ワシの望む方向に)


というわけで(?)ワシを信じてバカミススキーはマストであり必読でありRead or Dieであるのですが、読了後にパラパラと拾い読みしてたら結構気を使った構成になっていて普通に感心したりも。具体的に述べたいけど流石にそれはマナー違反なのでグッと我慢。こーゆー細かいところまで気を配った作りに作者の本格ミステリ魂を感じとりましたよワシは。まぁかなり歪ンでいるとは思うが。


ぐだぐだ言わずにバカミス愛好家は問答無用で読むべし。そして悶絶すべし。いやー面白楽しかった。