東川篤哉「中途半端な密室」



中途半端な密室 (光文社文庫)

中途半端な密室 (光文社文庫)


テニスコートで、ナイフで刺された男の死体が発見された。コートには内側から鍵が掛かり、周囲には高さ四メートルの金網が。犯人が内側から鍵をかけ、わざわざ金網をよじのぼって逃げた!?そんなバカな!不可解な事件の真相を、名探偵・十川一人が鮮やかに解明する。(表題作)
謎解きの楽しさとゆるーいユーモアがたっぷり詰め込まれた、デビュー作を含む初期傑作五編。



文庫オリジナルの短篇集。収録作は「本格推理」「新・本格推理」発表作がメインとなっております。デビュー作は割とまとも(?)というかユーモアを全面に押し出した作風じゃなかったのね。その次からはもう既に馴染みの作風になってるけど。作者名伏せられて読まされても特定できそうな気がする・・・


どれも割とゆるーく読めますが、収録作「南の島の殺人」のあまりの下らなさには心底感心しますた。やっぱこの人はこーゆーのを書いてこそよなぁ。500円とお安いのでスナック感覚(?)でどぞ