A・J・カジンスキー「ラスト・グッドマン」(上下)



ラスト・グッドマン (上) (ハヤカワ文庫 NV)

ラスト・グッドマン (上) (ハヤカワ文庫 NV)



ラスト・グッドマン (下) (ハヤカワ文庫 NV)

ラスト・グッドマン (下) (ハヤカワ文庫 NV)


世界各地で人道的な行為をした人物が不可解な死を遂げていた。その背中にみなタトゥーのような模様があることを知ったヴェネチア署の刑事トンマーゾは、インターポールを通じて各地の警察に警告する。コペンハーゲン警察は、即座に反応した。優秀な交渉人として活躍するニールスは、指示を受け、人道的な行動で知られる人物をリストアップし注意を呼びかける。そして女性天体物理学者のハナと運命的な出会いをするが・・・。



(´・ω・`) ← 読み終えたワシの顔


いや読ンでる最中から(´・ω・`)って顔だったのですが。というかこれちょっと微妙にも程がありますよ。「いつの時代にも地上には36人の義人がいて、人間を見守っている彼らがいなければ人間は滅びる」というユダヤ教の伝説をアイデアとして利用したというのはすげぇ着眼点であるとは思うのですが、アイデア倒れで内容が何一つついていっていないのはどういうことなのだ。素材はいいけど調理法を完全に間違っておる。というか「ストーリーテリング?そンなものはドブに捨てた」と言わンばかりの先がまったくもって気にならない本書の展開はある意味神がかっていると言わざるを得ない。そして「気の利いた結末?知らぬな。喰らえ!投げっぱなしジャーマンスープレックス!」と言わんばかりのオチもある意味神がかっていると(略


半分くらいに圧縮してればもうちょっとマシな感じがしたかもだが・・・