ドナルド&アビー・ウェストレイク「アルカード城の殺人」



アルカード城の殺人 (扶桑社ミステりー)

アルカード城の殺人 (扶桑社ミステりー)


時は一八九×年、トランシルヴァニアの森に建つアルカード伯爵の古城。蔵書整理のため到着したばかりの司書が殺害される。容疑者は、夜にしか活動しない伯爵とその娘、うろんな博士と言動のおかしい助手、いわくありげな女占い師など怪しげな人物ばかり。はたして真犯人は誰なのか?容疑者たちの証言から真相を推理する探偵役は読者であるあなた。キングやストラウブも出演したミステリーイベントを、主催者であるウェストレイク本人が小説化した犯人当てゲームの逸品!



有名作家が役者サイドで実際に参加している海外のミステリーイベントを小説化した作品。・・・というわけで、まぁ、その、こーゆーのはやっぱ参加するなり映像で見てなンぼよなぁ、とシミジミ思ったワシでしたとさ。いや確かに小説ならではの構成にはなってて各容疑者の証言のブレなどを読者が楽しむことができるけどさ、やっぱ読むだけだとイマイチ魅力的に思えぬ。


でも扶桑社はこーゆーキワモノとか本格ミステリとかを定期的に刊行してくれる大変素晴らしい出版社なので、今後も頑張ってこの路線を続けて欲しいところです