エレイン・ヴィエッツ「死ぬまでお買い物」



死ぬまでお買物 (創元推理文庫)

死ぬまでお買物 (創元推理文庫)


やむをえない事情から、高給取りの職をなげうち陽光まぶしい南フロリダへやってきたヘレン・ホーソーン。ようやく手に入れた仕事は、高級ブティックの雇われ店員だった。店長もお得意様も、周囲は皆整形美女だらけの職場で、価値観の違いに面食らいながらも働く日々。だが、どうやらこの店には危険な秘密があるようで・・・?ワケありヒロインの奮戦を描く、新シリーズここに開幕。



先日の読書会の課題本。課題として挙げられてなければ恐らくこの先読むことはなかったであろう作品なので、読書会というのは道を広げるのに大変ありがたい会合だと今更ながらにしみじみ思った次第。


で、コージー・ミステリという話を聞いていたのでそのつもりで読ンだのですが、登場人物はどいつもこいつもサツバツとしている気狂いばかりであり発生する事件も割とサツバツとしてて「ほ、ほンとにこれコージー?」と思って読ンだワシなのですが、まぁコージーだよ/コージーでないよという点は置いておいてですね、普通にユーモア系ミステリとして面白かったです。事件起きるまでがやたら長いですが、そこに至るまでも決して退屈ではなく、「南フロリダパねぇ(´・ω・`)」というイベントが目白押しでありぶっちゃけこの先海外旅行することがあってもこのキチガイしかいない南フロリダには絶対行くめぇ、と強く思ったワシでありました。というか南フロリダを魅力的に描写しているのだと思うが、このエキセントリックな登場人物と展開じゃぁどこをどーとってもDisっているよーにしかワシには思えぬぞ。いやフィクションとして捉えるならめっちゃおもろいけど。


というかサツバツとしたミステリ者は色々と深読みしすぎて読了後に「(´・ω・`)」っとなると思うので、魂をリフレッシュする気持ちで試しに本書を読ンでみるがよいよいよい。きっと「あれ?こいつ裏切らないの?ありえねぇ」とか思って自分のミステリ魂の立ち位置を実感しちゃうYO!(注:コージー者に言わせると「お前らの読み方がおかしいわ」とのことでした)


とりあえず続きも買ったのでそのうち読もう