マーク・グリーニー「暗殺者グレイマン」



暗殺者グレイマン (ハヤカワ文庫 NV)

暗殺者グレイマン (ハヤカワ文庫 NV)


身を隠すのが巧みで、“グレイマン(人目につかない男)"と呼ばれる凄腕の暗殺者ジェントリー。CIAの特殊活動部に属していた彼は、突然解雇され命を狙われ始めたが、追跡を逃れて今は民間警備会社の経営者から暗殺の仕事を受けている。だがナイジェリアの大臣を暗殺したため、兄の大統領が復讐を決意、やがて様々な国の暗殺チームがグレイマンを標的とする死のレースを開始した!熾烈な戦闘が連続する冒険アクション小説。



おおう、これは楽しいぞ。


というわけで大変ご機嫌なアクション小説でありました。諸事情で世界各国の刺客に狙われることになったグレイマンの闘いを冒頭から巻末まで余すところ無く描写したお話でありああもう最高すぎるぜこンちきしょう!次から次に展開される爽快アクションにページを捲る手が止まらぬぜ。ディティールが細かいのもまたよし。これはビジュアル化すると映えるだろうなぁ、と思ってたら一応映像化の予定あるのね。納得。


キャラクターもいい味だしており、主役のグレイマンは勿論のことですが、ワシとしては敵となるチームのボス敵存在の塩濃度の高い造形っぷりに心底ノックアウトされましたよ。テンプレートキャラにも程があるけど、味わいがありすぎてもうこれは笑うしかねぇ。行動・セリフともにパーフェクトな塩っぷりでありもうゲップが出るほど堪能しますた。いやもういいもの読ンだ。正月の深夜に一気読みでしたよ。ワシ的に超オススメな作品ですのでワシを信じてとりあえず読めばいい・・・