東郷隆「定吉七番の復活」
- 作者: 東郷隆
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/01/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「定吉七番」───大阪商工会議所秘密会所所属の情報部員、「殺人許可証を持つ丁稚」である。八つ接のハンチング、唐桟のお仕着せに前垂れかけて、愛用の包丁「富士見西行」を懐に、関西経済界の破壊を目論む悪の結社「NATTO」(汎関東主義秘密結社)に、再び挑む。日本中を熱狂させた伝説のシリーズが、四半世紀ぶりに復活。爆笑必至のスパイアクションコメディ。
今のご時世、このよーな脳天気なお気楽スパイ(?)エンタメが存在していいのか。いやいいか。
というわけでお脳を空っぽにして読めるコメディ。つーかワシ数年前まで定吉七番の小説があるとはまったく知らなンだよ。その昔、PCエンジンでゲーム出てたのは知ってたけどさ(つーかワシらくらいの世代だとそっちの方がメジャーではないのかな) 内容も「殺人許可証を持つ丁稚」が出るってことくらいしか知らなかったけど、まさかここまでギャグよりの話とは。つーかよくよく考えりゃ007のパロディ作品だし、まぁどこをどー突っついてもギャグにしかならぬわな。これは旧シリーズ群も読まにゃなりませンだよ。*1
で、本書ですがツッコミどころ満載っつーかツッコミどころしかない作品。数ページごとに「おいちょっと待て」というシーンが存在するのである意味読むの疲れるのよねこれ。ギャグのセンスが合わぬ場合は(´・ω・`)っとした顔になるしかありませンが、まぁワシと似たよーな感性の方は楽しく読めることでせう。いやーバカで楽しかった。