東野圭吾「ガリレオの苦悩」



ガリレオの苦悩 (文春文庫)

ガリレオの苦悩 (文春文庫)


“悪魔の手”と名のる人物から、警視庁に送りつけられた怪文書。そこには、連続殺人の犯行予告と、帝都大学准教授・湯川学を名指して挑発する文面が記されていた。湯川を標的とする犯人の狙いは何か?常識を超えた恐るべき殺人方法とは?邪悪な犯罪者と天才物理学者の対決を圧倒的スケールで描く、大人気シリーズ第四弾。



バカミスの風を感じる。


一読「よく調べたなーつーかこれバカだなー」という感想しか出てこない、物理トリックを駆使しまくったガリレオ短編集。つーかあまりに極まった極北の物理トリック目白押しの作品ばかりなので真相を見破るとか見破らないとか、正直どうでもよくなってきます。(おい) ワシのよーなボンクラバカミス脳の人間としては、東野せンせの尽きることのないミステリへの情熱に頭を垂れることしかできぬわけですよ。その道の専門知識がないとわかるわけねーよ!というツッコミは置いておけ。東野せンせの極まった本格ミステリへの情熱に恐れおののくが良い。