E・C・R・ロラック「悪魔と警視庁」



悪魔と警視庁 (創元推理文庫)

悪魔と警視庁 (創元推理文庫)


濃霧に包まれた晩秋のロンドン。帰庁途中のマクドナルド首席警部は、深夜の街路で引ったくりから女性を救った後、車を警視庁に置いて帰宅した。翌日、彼は車の後部座席に、悪魔の装束をまとった刺殺死体を発見する。捜査に乗り出したマクドナルドは、同夜老オペラ歌手の車に、ナイフと『ファウストの劫罰』の楽譜が残されていたことを掴む。英国本格黄金期の傑作、本邦初訳。



英国クラシックミステリの風を感じる(お前はそればっかやな)


というかクラシック本格ミステリ黄金期であるところの1930年台ギリギリの作品であるがゆえのお話という感あった。具体的にはノックス大僧正の十戒を思い出したというか。えらく地味っちゃー地味なのだけど、それだけと切り捨てるのはちょっと勿体無い味わいがある気もします。というかぶっちゃけ本格ミステリっつーよりは警察小説的味わいが強い気がする。とはいえクラシックファン以外にオススメできるかっつーと「むむむ」と言うしかないワシではありますが。


だがクラシックミステリファンなら必須事項な。ワシとの約束だ!