無謀バカミス
「何読んでもいいぞNOB。俺の奢りだ!!」
「あ・・・じゃあ『最後の審判の巨匠』頂きます!!」
「NOB お前…バカミス読んでどーすんだ。いつもバカミス読んでんのか?」
「いいえ…ちょっと読んでみたくなって…」
「バカだなーお前!!そりゃバカミスだぞ」
「先生読んでみたことがあるんですか?」
「なくたって世間の評判で知っているよ」
「ないんですね」
「な…ないけど!
普通よ…常識で考えりゃ…『最後の審判の巨匠』はバカミスだってわかるだろうが!
バ…バカなはずだ!絶対にバカミスなはずだ…
いやしかし!ない確かにない!俺には!
二十八にもなるのに『最後の審判の巨匠』を読んだ経験がないのだ!!
なんてこった…。
こいつは!こいつは今!!それを確かめようとしている!!」
「ブブフウーッ!!
先生の言ったとおりでしたっ!
すんません失礼なことを言っちまって」
「あ・・・あ、いや…
俺は世間の評判ばかり気にして地雷を読まない読者になりたくない…
そんな読者になりたくないという精神でミステリを読んでいたというのに…
何時の間にか世間の評判を気にするだけの頭でっかちの読者になっていたのか?
くそっ!目が覚めたぜ!」
まるで上等の料理にハチミツをぶちまけたばかりかその上にマヨネーズを大量に投入したかのよーなミステリを超えたミステリ「最後の審判の巨匠」…なんて恐ろしい子…!
ぶっちゃけキワモノ好きには堪らん作品でしょうけど、通常の読者ならば激怒すること必至な内容でした(;´Д`) (感想はそのうち)
ちなみに今日の元ネタは島本和彦「無謀キャプテン」1巻より。久々読み返したら悶絶して笑いました、素晴らしすぎ。でも2巻はなかったことにしてください。