小説感想 有栖川有栖「乱鴉の島」



乱鴉の島

乱鴉の島


友人の作家・有栖川有栖と休養に出かけた臨床犯罪学者の火村英生は、手違いから目的地とは違う島に連れて来られてしまう。通称・烏島と呼ばれるそこは、その名の通り、数多の烏が乱舞する絶海の孤島だった。俗世との接触を絶って隠遁する作家。謎のIT長者をはじめ、次々と集まり来る人々。奇怪な殺人事件。精緻なロジックの導き出す、エレガントかつアクロバティックな結末。ミステリの醍醐味と喜びを詰め込んだ、最新長編!



なかなかの良作。


火村シリーズの中ではトップクラスのクオリティではないかにゃー。有栖川氏の作品はどれも割と高安定なのですけど、その中でも頭一つ抜けている感じ。解決編で繰り広げられるロジックは久々に痺れるグレードでしたよ。これなら本年度の本ミス1位ってのも、まあ分かる話っす。


・・・うーむ、あまりにもクセがないので特に語ることがないぞ(;´Д`) ふつーに面白いんですが、あんまり印象には残らん作品だなぁ。まあ有栖川氏の火村シリーズはいつもそんな感じか。(ぶ、ぶっちゃけた!)