小説感想 マイケル・ボンド「パンプルムース氏のおすすめ料理」



パンプルムース氏のおすすめ料理 (創元推理文庫)

パンプルムース氏のおすすめ料理 (創元推理文庫)


元パリ警視庁刑事のパンプルムース氏は、フランスで最も伝統と権威あるグルメ・ガイドブックの覆面調査員。味にうるさい愛犬ポムフリットは元警察犬。共に美食家(?)の珍コンビが、星印ならぬ赤鍋印のランクアップを狙うホテル・レストランで奇っ怪な事件に巻き込まれた。命を狙われている!おまけにオーナー・シェフの妻がパ氏の男性的魅力のとりことなって襲いかかってきた(!?)。危うしパンプルムース。パリ警視庁出身の一人と一匹、怪事件に挑む。「くまのパディントン」の作者が大人たちに贈る、世にも美味なる傑作ミステリ・コメディ。



わんこかわいいよわんこ。


パンプルムースシリーズ1作目。なるほど、結構続いているシリーズ(最近も新刊が出てましたな)なだけのことはあり、かなり面白く読めます。とはいえ、ミステリ要素はものすごーく薄いのでその辺に期待しているとがっかりすること請け合いなんだがな!ミステリ要素はあくまで味付け程度なので、ちゃんと己の脳内テンションを調整してから本書に取り掛かるが吉。


つーかコメディ要素が割と下品(ぶっちゃけ下ネタ系)なのにゃぁ度肝抜かれましたぜ。とはいえ、あくまでユーモアのレベルで抑えているのでバカミスの域には到達していませんが。


ま、面白いとは思いましたが、正直ちょいとインパクトが不足している気が致します。ポムフリットがとっても愛らしいので、わんこ好きな方なら試されてもいいかな?