小説感想 アンソロジー「シャーロック・ホームズの栄冠」
- 作者: A.A.ミルン,A.A. Milne,北原尚彦
- 出版社/メーカー: 論創社
- 発売日: 2007/01/01
- メディア: 単行本
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A・A・ミルン、ロス・マクドナルド、アントニー・バークリー、E・C・ベントリー。
錚々たる作家がシャーロック・ホームズの名の下に集う奇跡の一冊。
正統派パスティーシュの語られざる事件「疲労した船長の事件」、
被害者が××××で犯人が○○○○という奇天烈パロディ「第二の収穫」など全24編。
稀代のシャーロッキアン北原尚彦編訳による
シャーロック・ホームズ・パロディ&パスティーシュ集。
うん、これはいいバカミス。
世界で最も有名な探偵であるシャーロック・ホームズ。その名探偵をモチーフにしたパロディ&パスティーシュ集が本書・・・なのですが、パロディ作品があまりにもキョーレツ作品揃いなので正統派パスティーシュ作品がちょっと霞んでいる気がしてしまったのはワシだけか?ワシだけなのかっ?つーかこの異色だらけの作品群の中では正統派作品が逆にイロモノに思えてしまい、ホームズとワトソンのまともな会話ですら笑いが出てしまうワシはどこをどーみてもバカミス脳です本当にありがとうございました。
個人的には有名どころが描いたパロディ(バークリーとかベントリーとか)よりも、ちょいとマイナー作家が書いたパロディの方が面白かったかな。アーサー・ボージスの「ステイトリー・ホームズ」シリーズとかアゴが外れるかっつーぐらい笑っちゃったよ。あとホームズ対007とかも「何でその組み合わせなんだよ!」とタイトルだけでイイ笑顔が出てしまう罠。英国つながりの夢のコラボレーション。つーか007の扱いちょっと酷すぎね?
みんな大好きホームズ&ワトソンの愉快な冒険譚が24編も収録されている大変お得な本書、こいつぁバカミススキーなら必読ものだぜひゃっはー!