小説感想 赤城毅「帝都探偵物語2 闇を呼ぶ人狼」



帝都探偵物語〈2〉 (光文社文庫)

帝都探偵物語〈2〉 (光文社文庫)


大正十四年夏。演奏会の夜、帝劇に覆面の怪人が出現した!二メートル近い長身、けものじみた臭気・・・。さらわれようとする美少女ピアニスト・大円寺美冬───立ち向かう十三郎と渡はわが目を疑った。大円時家への復讐を謳う怪人には、拳銃の弾さえ効かないのだ。そして満月の夜、第一の惨劇は起こった!美貌の探偵助手・渡の活躍が光る、超人気シリーズ第2弾!



やはり赤城氏の本はいい。


解説の日下氏の言葉を借りるならば「オトナのための『少年探偵団』」。まったくもってそのとおりなのでこれ以上付け加えることがないんだよなぁ。古き時代の怪奇風味漂う昔懐かしい探偵小説ともゆーべきベタもベタなエンターテインメント作品。ストーリーもプログラムピクチャーならぬプログラムノベルといった感じのテンプレートに沿った王道も王道(でもB級)の展開を歩むのでどのシリーズから入っても超安心。赤木氏の作品を「面白いなぁ」と思える人とはソウルメイトになれるねきっと。


しかしあらすじ見る限りでは助手の渡くんが活躍する話に見えるけど、実際はそーでもない気がするのはワシの気のせいなのか。