小説感想 サイモン・カーニック「ノンストップ!」



ノンストップ! (文春文庫)

ノンストップ! (文春文庫)


電話の向こうで親友が殺された。死に際に僕の住所を殺人者に告げて。その瞬間から僕は謎の集団に追われはじめた。逃げろ!だが妻はオフィスに血痕を残して消え、警察は無実の殺人で僕を追う。走れ、逃げろ、妻子を救え!平凡な営業マンの決死の疾走24時間。イギリスで売上40万部、サスペンス史上最速の体感速度を体験せよ。



タイトルに偽りなし!


「平穏な日常は17行目で破壊される!そして44行目から最後までノンストップ!」という本の帯の文句通り、冒頭からいきなりトップギア、あとは最後までギアが落ちることなくハイテンションで突っ走る疾走感溢れる特急エンターテインメント。個性溢れるキャラクター、息継ぐ間もないストーリー展開、溢れて溺れそうなほどのスリル&サスペンス。どれをとってもご機嫌な作品です。テンポの良さにぐいぐい引き込まページを捲る手が止まらず、気がつけば一気読みとなる可能性大ですので、くれぐれもお読みになる際は時間を十分に確保しておくことをオススメいたしやす。


読了後に何も残らない(いい意味で)のもまた素敵だな!