東川篤哉「ここに死体を捨てないでください!」



ここに死体を捨てないでください!

ここに死体を捨てないでください!


「死んじゃった…あたしが殺したの」有坂香織は、妹の部屋で見知らぬ女性の死体に遭遇する。動揺のあまり逃亡してしまった妹から連絡があったのだ。彼女のかわりに、事件を隠蔽しようとする香織だが、死体があってはどうにもならない。どこかに捨てなきゃ。誰にも知られないようにこっそりと。そのためには協力してくれる人と、死体を隠す入れ物がいる。考えあぐねて、窓から外を眺めた香織は、うってつけの人物をみつけたのであった…。会ったばかりの男女が、奇妙なドライブに出かけた。…クルマに死体を積み込んで。烏賊川市周辺で、ふたたび起こる珍奇な事件!探偵は事件を解決できるのか?それとも、邪魔をするのか?



烏賊川市シリーズ。つまりはそーゆーことです。(何がだ)


このベタな内容、スラップスティック風味の展開、豪快なトリック、奇矯な登場人物。これぞ東川篤哉ですよ。読みやすさはピカイチ、読み終えた後の何も残らなさもピカイチ、東川氏にはこの路線を迷わず突っ走ってもらいたいものです。(注:わかってはいると思うのですが褒めてます。ワシ的に絶賛レベルですよ)


・・・まかり間違ってもメジャーになるような作風とは思えないのだが・・・これも時代か・・・