倉阪鬼一郎「五色沼黄緑館藍紫館多重殺人」



五色沼黄緑館藍紫館多重殺人 (講談社ノベルス)

五色沼黄緑館藍紫館多重殺人 (講談社ノベルス)


某県・五色沼のほど近くに唐草模様で彩られた黄緑館・藍紫館という名の面妖な洋館が並んで佇んでいる。深い霧と降りしきる雪の中、館のお披露目パーティーが開催された。が、招待客はわずか4人。奇妙なムードの中第一の殺人が!!被害者は「怪物が…」と死の直前に呟く。連鎖し起こる不可能殺人!衝撃の真相が待つ!!



倉阪鬼一郎せンせは一体何と戦っているンだ・・・


と読了後に頭を抱えるも、その(無駄な)労力に心底得体のしれない感動を覚えたのもまた事実。まっとうな話も書けるのに、年に1度この手のバカミスを送り出してくれるせンせのその創作姿勢にはマジリスペクトを禁じえませン。いつかこの労力が報われる日が来るのだろうか・・・


話が面白いとか面白くないとかで語れるレベルの作品ではないので、読む場合は「頭おかしいンじゃないの?」「つまンね」の軸での評価でお願いします。年に1作くらいは読ンだ後に何も残らぬ作品を読ンだっていいじゃない いいじゃない・・・


というわけでまた来年もよろしくお願いします倉阪鬼一郎せンせ!楽しみにしてます!