ヴィクター・ギシュラー「拳銃猿」



拳銃猿 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

拳銃猿 (ハヤカワ・ミステリ文庫)


犯罪集団“猿の檻”最強の銃の名手チャーリー。彼はギャングのベガーに頼まれ、消えた裏帳簿を取り戻す仕事を受ける。見事に帳簿は奪還するがその直後、FBIと警察がチャーリーを追ってきた。さらに“猿の檻”のボスがベガーに拉致され、仲間が次々と暗殺されてしまう。組織をこけにする奴は許さない!義理と人情の殺し屋チャーリーは、超悪徳男ベガー抹殺を決意!脳髄を快感で満たすガン・アクション・ミステリ。



テンション高ぇ!


最初から最後までハイテンションで一気に突っ走る、超ご機嫌なアクション小説。殴る蹴る弾が飛ぶ人が死ぬ死にまくる。「いンだよ、細かいことはよ!」と細部に拘らずハイスピードで突っ走るストーリー、キャラクター立ちまくりの魅力的な登場人物たち、もう超豪速球のB級ど真ン中なエンターテインメントですよ。かなり殺伐とした話なのですが、全体的にウェットな感じではあくアッパーな感じがするのはやっぱチャーリーのキャラクターのおかげかな。ともかくこのガンアクションに酔いしれ、義理人情に生きるチャーリーの生き様を焼き付けるがよいよいよい