キャロル・ネルソン・ダグラス「黒猫ルーイ、名探偵になる」



黒猫ルーイ、名探偵になる (ランダムハウス講談社文庫)

黒猫ルーイ、名探偵になる (ランダムハウス講談社文庫)


いかがわしい裏路地すらも、勝手知った自分の庭。
ラスベガスの裏社会ではちょっとした顔の黒猫ミッドナイト・ルーイは、
ひょんなことからブックフェアの会場で出版社社長の他殺体を嗅ぎつけた。
同じく死体につまずいて第一発見者となったのは、美人広報のテンプル・バー。
身体は小さいが頑張り屋の彼女を相棒(飼い主)に、黒猫探偵ルーイが犯人に迫る!
猫と本が事件の鍵を握る、コージーミステリ、シリーズ、第1弾。



真冬のコージー祭り第3弾。とりあえずこれで一旦打ち止め。これは割とストレートなコージーミステリでした。そうそうこーゆーのがワシがイメージしていたコージーですよ。そしてルーイ超愛らしい。にゃンこ可愛いよにゃンこ。でもあまり出番なかったぞおい。作中の活躍も名探偵っつーよりは足で稼ぐ私立探偵系だし。微妙にタイトル詐欺じゃね?(´・ω・`) (ちなみに原題は内容まンまの「CAT NAP」(猫さらい)でした)


本書はコージーとはいえロマンス要素はほぼ抑えられ、また主役の女性もスポンジお脳ではなく割と真っ当な推理プロセスを経て行動するのでワシのよーな非コージー者でも特にひっかかることなくさらっと読めました。真相に至る鍵は東洋人には「???」だろうけど、その辺込みでも結構楽しい。コージーミステリというものへの取っ掛かりとしてどうでしょ。