五代ゆう「アバタール・チューナー」全5巻



クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー? (ハヤカワ文庫JA)

クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー? (ハヤカワ文庫JA)


神に乱る───荒廃の地ジャンクヤードでは、勝利者を楽園へ迎え入れると説く“カルマ教会”の支配の下、6つのトライブがいつ果てるとも知れぬ戦いを続けていた。しかし、そんなトライブのひとつ“エンブリオン”のサーフらが交戦中、謎の蕾と黒髪の少女セラに遭遇した刹那、世界の掟は根本から覆される。彼らは状況を探るべく交戦相手の本拠地を訪ねるが、そこで悪魔の力が発動し・・・神への漸近を描く本格SF大作開幕篇。



女神転生ファン感涙ものの傑作。というか元ネタ知らぬとも普通に、否普通以上に楽しめる超傑作と言えませう。ゲームで言うところの1と2が1部、4と5が2部、そして3が本書オリジナルとも言うべきこの作品をSFたらしめている設定部分。つーかこの3部のSFっぷりと面白さは異常。これがあるからこそ、1部と2部の話が生きるのよなぁ。ゲーム版は1部の途中で止まっていたので、「こーゆー話だったのか!」と超のめり込ンで読みふけってましたよ。後半とかの展開はゲーム版とか知らぬとも泣けるわ。そして超熱いわ。ラストシーンの美しさといったらもう。


というわけでゲームクラスタは必読でありますが、ファンタジーがお好きな方なら普通に読みはまること間違いなしなのでワシ的に超オススメです。全5巻ですけど貪るように読ンじゃいますよこれ。