東川篤哉「放課後はミステリーとともに」



放課後はミステリーとともに

放課後はミステリーとともに


霧ヶ峰涼はエアコンではない。
鯉ケ窪学園高等部の名探偵である。


鯉ケ窪学園高校探偵部副部長・霧ケ峰涼の周辺には、なぜか事件が多い。
校舎から消えた泥棒、クラスメ-トと毒入り珈琲一族との関わり、校外学習のUFO騒動――
解決へ意気込む涼だが、ギャグが冴えるばかりで推理は発展途上。
名推理を披露するのは探偵部副部長なのかそれとも? ユーモア学園推理の結末は?



上の表紙がある意味ネタバレになっているのだが、恐らく出版戦略として隠す気一切ないのな(´・ω・`) いやまぁそこまで致命的ではないけどさ。(初版は違う表紙で、作品の方向性っつーか一応気を使ったものになってます)


というわけで東川篤哉氏のユーモアミステリです。いつもの作風であるのですが、軽妙さの中にきっちり本格ミステリの作法を盛り込むその手腕は流石のものと言えましょう。この路線をキープし続ける限り、ワシは惜しみない賛辞を送るものであります。つーかもはや安定しすぎててあまり言及することがない(おい