ジョン・スコルジー「アンドロイドの夢の羊」



アンドロイドの夢の羊 (ハヤカワ文庫SF)

アンドロイドの夢の羊 (ハヤカワ文庫SF)


元兵士、凄腕ハッカー
現在は悪い知らせの運び屋。
そして、つぎの任務は「羊」探し!?


地球 ─ ニドゥ族の貿易交渉の席上で事件がおきた。戦争につながりかねないこの問題の解決のため、ニドゥ族は代償として特別なある「羊」の調達を要求してくる。期限は一週間。凄腕ハッカーの元兵士クリークがこの羊探しを命じられるが、謎の宗教団体に追われ、反ニドゥ勢力の暗殺者に狙われるはめに。そして、ようやく見つけ出した羊の正体とは・・・。<老人と宇宙>シリーズ著者がP・K・ディックに捧げた冒険活劇SF。



これは面白かった!


ディックに捧げたとかあらすじには書いてますが、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」でお馴染み某ブレードランナーとはまったくもって関係なかったと思ったのはワシだけか。つーかその辺の印象があるならばそンなものはドブ川にでも捨てておけ。虚心坦懐に本書を楽しむのだッ!さすれば大変楽しいエンターテインメント冒険SFが楽しめることであろう。つーかキャラクターよし、アクションよし、テンポよし、場面展開早いで割と厚めの本だったけどさくさくっと読めちゃったよ。冒頭はギャグ調の展開で「おいおい大丈夫か?」と思ったけど(いやこれはこれで面白かったけどさ)そこから先は最後まで王道をいく冒険SFっぷりでもう読ンでてテンションあがりっぱなし。ラストのオチ含めて大変痛快な作品でありましたので、これはもう皆読むがよいとワシとしては言うしかない作品でありました。


SFって難しいし・・・とか思っている貴方!いいからワシを信じて読むのだッ