横田順彌「奇想天外殺人事件」




俺は私立探偵だ。名前を早乙女ポンド之助という。なにをかくそう旗本退屈男、早乙女主水之助の子孫なのだ。さらにイギリス情報局ジェームズ・ボンドの血も流れているのだ。ドジな真暮警部が助けを求めてきた難事件珍事件を(それも11件もだ!)名推理で、見事にジツに見事に解決した事件簿を公開しよう。



うむ、バカミス。つーかバカSF。というか・・・(次第に小声に)


まぁ上記あらすじ見てもらえばもう何も言うことはないと思うのですが、強いて言うならば探偵の名からしてアレでありその辺で察してください、ということです。故にまっとうな推理小説をご期待される方は黙って当ブログを閉じて今週のチャンピオンでも読ンでおいてください(おい)


つーかですね、どれもこれも「しょ、しょーもな・・・!」(注:褒めてます)というしか無い無邪気なオチの連発でもうバカというか何というか、奇想天外SFオチもバッチコイなバーリトゥード的話でありこれを許容できる人間はワシと同類でありまして、ようこそこちら側へというしかありませぬ。横田氏が提唱した「ハチャハチャSF」という言葉になぞらえるならば「ハチャハチャミステリ」と呼べる作品でありませう。何も考えずに心を無にしてこのバーリトゥードっぷりを味わうがよいよいよい。つーか掲載されてたのは今は無き雑誌「奇想天外」とのことですが、どれだけ懐深い雑誌だったンだ奇想天外。


もちろン絶版ですので興味の有る方は古本でどうぞ。ワシはこれ大好きよ。