北山猛邦「踊るジョーカー」




類稀な推理力を持つ友人の音野順のため、推理作家の白瀬白夜は仕事場の一角に探偵事務所を開設する。しかし当の音野は放っておくと暗いところへ暗いところへと逃げ込んでしまう、世界一気弱な名探偵だった。依頼人から持ち込まれた事件を解決するため、音野は白瀬に無理矢理引っ張り出され、おそるおそる事件現場に向かう。新世代ミステリの旗手が贈るユーモア・ミステリ第一弾。



あざとい。


とにかく探偵役の音野順の小動物っぷりがハンパなく、異様なまでの萌えキャラになっておりもう「あざとい・・・あざとい・・・!」と言いながら読むことしかできぬワシであった。もうこのシリーズ、音野順の日常だけ描写してればええンじゃないかな。(真顔


というのが作品の半分くらいの魅力。残りの半分は本格ミステリでできておりますことよ。(物理)トリックメーカーの北山氏らしいアイデアが盛りだくさンで、収録作どれもバリエーション豊かなネタばかりでワシはこれを大いに楽しく読ンだものですよ。ちょい無茶なシチュエーションとちょい無茶なトリック上等。むしろ歓迎。


まぁ細かいことは置いといて、皆も音野順の萌えキャラっぷりに悶絶してればええンじゃないかな。というか悶絶すればいい。