エドマンド・クリスピン「列車に御用心」



列車に御用心 (論創海外ミステリ)

列車に御用心 (論創海外ミステリ)


人間消失、アリバイ偽装、密室の謎。名探偵フェン教授が難事件に挑む。「クイーンの定員」にも選ばれたロジカルな謎解き輝く傑作短編集。



上質な本格ミステリ短篇集。


というのはよくわかるのだけど、如何せん1つの話が20ページ程度しかないのですげぇ勢いで事件起きてすげぇ勢いで解決してしまうので、味わい深いとか深くないとか話が面白いとか面白くないとかそーゆーのを感じる間もなく無呼吸連打で一気に押し切られた感あった。切れ味良すぎて切れたのがよくわからなかったというか、読了後に「どれも面白かったけど何か特に印象に残らんぞこれ」って思ってしまったよ。綺麗にまとまり過ぎたっつーか。いや高レベルってのはそりゃわかるのだけど、読ンでる間は推理クイズ集みたいな印象が強くってさ・・・


恐らくはちまちま読み進めるのが一番この本を楽しめる方法だと思った次第でありますゆえ、いずれリトライしてみたいところ。とりあえず本格ミステリ野郎は読ンで損はないと思います。思うともさ。