赤城毅「書物審問」



書物審問 (講談社ノベルス)

書物審問 (講談社ノベルス)


世に出れば、国を、政治を、歴史を揺るがしかねない
秘密をはらんだ本を、合法非合法を問わず、
あらゆる手段を用いて入手する、書物狩人。
彼と三人の客が稀覯本の宝庫「書物城」に招かれた。
翌朝、城に架かる吊り橋が爆破され、外部と連絡不能に。
そして「指揮者」の本が奪われ、絞首刑の如く吊るされた――。
すべては「城主」の企てなのか?
書物狩人が、城と稀覯本に秘められた謎に挑む!



書物シリーズ、今回は長編でのお目見え。いつも以上に薀蓄溢れるお話でありましたが、真相については一応推理できないこともない・・・いややっぱ無理やな。まぁ漂う雰囲気を楽しむのと書物狩人でありうるところのル・シャスールを愛でる話でありますゆえ別にそれでもいいけどさ。ル・シャスールかっこいいよル・シャスール。


というわけでファンなら迷うことなく読むべし。未体験の方はまず短編の方からどうぞ。