小説感想 小島正樹「十三回忌」
- 作者: 小島正樹
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2008/10/10
- メディア: 単行本
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ある素封家一族の、当主の妻が不審死を遂げたが、警察はこれを自殺として捜査を打ち切ってしまう。
それが始まりだった。
当主の妻の一周忌には「円錐型のモニュメントに真上から突き刺さった少女」、三回忌には「木に括りつけられさらに首を切られた少女」、七回忌には「唇だけ切り取られた少女」・・・と忌まわしい殺人が続いていく。
そして十三回忌を迎える。
厳戒態勢のなか、やはり事件は起こった。
期待通りバカミスでした。
大ネタが炸裂するっちゅーシロモノではなく、また犯人があまりにもバレバレ(ミスディレクションの張り方があまりにも露骨すぎ)とかツッコミどころは多々あるのですが、個々の殺人のシチュエーション及びその方法があまりにもおバカなのでワシとしては全て良しとする。脳内での殺人シーンビジュアル再現時にはあまりのシュールさに誰もが思わず吹いてしまうこと間違いなしだぜ!・・・本格原理主義な人なら激怒ものかもしれませんが(;´Д`)
つーわけで細かいことは気にせず、この良きおバカミステリに酔いしれるがよいよいよい。全国津々浦々のバカミスファンには垂涎の書。ぐだぐだ言わずに読むが吉っすよ!